初めは出しかけたゴミ袋に余裕があったから。
終わった書類を整理し始めた。
あれもこれもいらないものばかりだった。
もう着ない服、
古くなった読物
何故か増える紙袋達
要らないものを捨て始めたら止まらなくなった。
なんだ、本当に、どこまでも要らないものばかりじゃないか。
部屋よりも自分が詰まっているPCにふと目が行く。
かなり古いし遅いのは仕方ないのかと諦めていたけれど、
それは色んなものを詰め込みすぎていたから。
そして其の侭放置しすぎていたから。
ぐらぐらに積みあがった積み木の様なこの箱の中。
いつかはと思いながら其の侭になっていたもの達。
ザクザク捨てて、気持ちいい位捨てて、
挙句の果てにはレジストリまでいじって。
気づけば月のかわりに朝が来ていた。
まぁるい月を眺めていた数時間前と同じ日なのに、
物凄く爽快で、目が開くような気持ちよさ。
満月の力かもしれない。
妙にやる気にさせてくれた、そんな気がした。